フラワーエッセンスな日々

10年近く前は、今ほどフラワーエッセンスが普及していませんでした。
手に入れるのはたいへんでしたが、あちこち探してファイブフラワー（レスキューレメディ）を入手すると、夫に手渡し、とにかく試してみようと説得しました。

ちっぽけなガラス瓶を押しつけられた夫は、半信半疑でした。
だまされたつもりで、としぶしぶ使い始めましたが、
初日にしてすでに「今日はなんともなかった！」と不思議そうな顔で帰ってきました。

もともとナイーブなところのある夫に、花のエネルギーは実にダイレクトに働きかけたらしいのです。

それからは、ちょっと危ないなという心理状態の時に数滴使い、切り抜けられるようになりました。薬を使っているというネガティブな気持ちから抜け出せたことが、なにより彼の気分を軽くしていたのです。

今でこそ携帯しなくなりましたが、それでも何か重大な決定を前に緊張するときなど、彼はうろうろとファイブフラワーを探します。
そして、数滴舌下に垂らして、ボトルをポケットに入れると、安心して出かけていきます。

40を過ぎた大きな男が、華奢なボトルに癒されている図は、なかなかこっけいです。
でも、エッセンスがどれだけ信頼に足るものであるか、とてもよくわかる瞬間でもあります。




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